理事長所信

社団法人宇城青年会議所の理事長所信です。

一歩前へ 変わらないために変わる
~志高く、前を向いて 地域のために仲間と共に~


「変化はコントロールできない。できるのはその先頭に立つことである」


これは、経営マネージメントで有名なピーター・ドラッカーの言葉である。ここ10年、15年前から、様々な組織に対して「時代に合わせ変化することが出来なければ生き残れない」というようなことが叫ばれ、変化が不可避なことは、誰もが納得した。しかし変化しなければならないとは分かっているが、どのように変化したらいいのかわからない、しなくていいのであればしたくない、などという消極的理解に留まっているような気がする。

 今日のような乱気流の時代にあっては、変化は必然である。変化にはリスクがあり、楽ではない。悪戦苦闘を強いられる。だが、この変化の先頭にたたないかぎり、組織は生き残ることはできない。急激な構造変化の時代にあっては、生き残れるのは、自ら変革の担い手、チェンジ・リーダーとなる者だけである。

 したがって、このチェンジ・リーダーとなることが、あらゆる組織にとって、21世紀の中心的な課題となる。チェンジ・リーダーとは、変化を機会としてとらえる者のことである。変化を求め、すべきことに率先してチャレンジし、それらの変化を意味あるものとする者である。
私達、青年会議所が組織として自らチェンジ・リーダーとなり、そしてJAYCEEとして一人一人がチェンジ・リーダーとなることこそ、自立した明るい豊かな活力ある地域の創造に繋がると考える。

しかし、変化だけでは組織でなくなる。蓄積もなければ、他の組織との連携もない。どんな組織や行いにも、設立当初の目的や使命がある。そこに至るまでの背景もある。それをすべて無視していくことはならない。なぜならばそこには歴史や存在意義、人の価値観や考えが相互している。それを変えるということは即ち、その組織や行いの崩壊へ繋がる。
変えてはいけないもの。それは青年会議所の目的、そして使命である。

青年会議所の目的(ビジョン)、それは『恒久不変な世界平和』即ち、世界中の誰もが平和に暮らせる明るい豊かな社会であり、使命(ミッション)はそれを作り出す為の『積極的な変化を作り出す』ことである。その為に何をすべきかを考え、行動していくこと。
これこそが、青年会議所として変わらない、変えてはいけないものである。


【自ら学ぶ~リーダーになる為に】


地域のチェンジ・リーダーになる為には、新しい切り口、新しい捉え方、新しい活用法など即ちイノベーションが必要である。その為にはやはり学ぶことだ。幸いにも青年会議所には学ぶ機会が多くある。LOMの例会において様々なセミナーを開催したり、また講演を聴いたり、そして各種大会においてはいろんな分野の勉強ができる。メンバー全員が積極的に参加し、学べる場の提供をしていきたい。学ぶ事により自分自身の強みと弱みを知り、且つ組織としての強み弱みを知る事により次の手段や何をすべきかが見えてくる。また、外を見る事により自分達の地域に何が足りない、何があるのかが見えてくる。よって新たなイノベーションを発見し、行動していく基礎となるのではないだろうか。


【変えてはならないもの~継続すべき事~】


『明るい豊かな社会の実現』それが青年会議所のビジョンである、それは変えてはならないものである。そんな理想のもと考えられ実施された多くの事業。その中でも継続していかなればならないものがある。
例を挙げると『ローカルマニフェスト検証』がそうである。マニフェストサイクルの構築による市民の政治参画意識の向上が目的であることから続けていかなければ効果のでない事業である。
前段でも述べたように、変化だけでは組織でなくなる。蓄積もなければ、他の組織との協業もない。変えてはならないもの、継続すべき事は少しでも進歩させながら続けていきたい。


【価値観を共有し、伝播させていく】


組織にも企業にもそれぞれの価値観がある。一人ひとりの人間にも価値観がある。成果を上げるためには、自分の価値観がJCの価値観になじまなければならない。同じである必要はないが、共存しうるものでなくてはならない。さもなければ、心楽しまず成果も上がらない。共存しうる価値観を持つために、JCのビジョン、ミッションを学び、共に考え時間を共有する必要がある。そして、この組織を衰退させないためにもその価値観を伝播させていく必要がある。それが会員の拡大である。その為にはメンバー一人一人がこの組織に誇りを持ち、発信していくしかない。志高き青年が一人でも多くなれば必ずやその地域の未来は明るいものとなる。


【地域の為に宝を元に育む愛郷心】


宇城地域には多くの宝がある。その宝を発掘することは観光にも繋がり、ひいては
経済効果にも繋がるかもしれない。しかしその前に私達がすべきことはその地域に住む人々が、故郷を愛し、敬う心。即ち愛郷心を育てることではないだろうか。
まずは自分達自身がこの地域を愛し、この熊本を愛し、そしてこの国を愛すること。そこから始めてみようではないか。地域のイベントに積極的に参加し、積極的に見たり聞いたりすることで、一人一人の中の愛郷心を育てていきたい。

これまで、青年会議所運動として、行ってきた事業、例会が間違っているとは思っていない。すべて意味のあることだと思う。
ただ、少しだけ、その運動への関わり方や、参加の仕方、意味を考えること・・・・そんな意識の持ち方で、結果もそしてメンバー自身も大きく変わる事ができる。そんなチャンスが沢山あるのが青年会議所というフィールドだ。
明るい豊かな社会というものは1年や2年でできることではない。目的を明確にし、且つ戦略を組み立て、組織を作り活動できる。そんなリーダーをこの青年会議所運動を通じて育てる事ができることこそが、明るい豊かな社会をつくる第一歩となる。



一歩前へ  自分自身の中で
一歩前へ  青年会議所の中で勇気をもって
一歩前へ  地域の中でリーダーとして
一歩前へ  志高く 前を向いて
一歩前へ  地域の為に 仲間と共に

社団法人宇城青年会議所
第36代理事長
米倉 佳江(よねくら よしえ)